動的PDBスイッチングのメリット
Oracle WebLogic Server 12cとOracle Database 12cの組み合わせで、「動的PDBスイッチング」という機能を利用できます。 Oracle公式のホワイトペーパーでは、動的PDBスイッチングを利用しない構成を「Single data source per PDB」、利用する構成を「Single data source to pool connections to multiple Multitenant database」と言っています。
これらの違いと、動的PDBスイッチングを利用するメリットがピンと来なかったので、調べてみました。
■Single data source per PDB
- 単一のデータソースが、ひとつのPDBの接続のために利用される
- アプリケーションは、自分専用のデータソースを利用して、目的のPDBにアクセスする
- メリット
- データベースレベルでのスケーラビリティと柔軟性を確保
- 旧バージョンのアプリケーションサーバーからもDBに接続できる
■Single data source to pool connections to multiple Multitenant database(動的PDBスイッチング)
- 単一のデータソースから、複数のPDBに接続できる
- アプリケーションは、共有コネクションプールの利用時に自分が接続したいPDBを指定して、目的のPDBにアクセスする
- メリット
- コネクションプーリングと同様のメリットを、複数のアプリケーションにまたがって享受できる
- コネクションプーリングのメリットは以下
- コネクション生成のオーバーヘッドの削減
- アイドル状態のコネクションの削減