Oracle RAC周りの用語の整理

Oracle RAC周りの技術について学ぶ必要が出てきたため、周辺の用語を整理してみました。

  • RAC

  • FCF

    • Fast Connection Failover(高速接続フェイルオーバー)
    • Oracle RACに、GridLinkデータソースまたはUCPで接続すると利用できる
    • RACから送信される死活情報を元に、障害時に、接続プール側で接続先の切 り替え(フェイルオーバー)をおこなう
  • UCP

    • Universal Connection Pool
    • データベース接続オブジェクトのキャッシュ
    • 以下のような利点がある
      • 新しい接続オブジェクトが作成される回数を減らす
      • 接続オブジェクトを手動で管理するために必要な労力を削減する
      • etc...
  • Active GridLink for RAC

    • Oracle WebLogic Suite専用の機能
    • GridLinkデータソースを用いてOracle DBのRACに接続
    • GridLinkデータソースは、UCPを内部で利用(→FCFを利用可能)
    • 以下のような機能がある*1
      • SCAN
        • Single Client Access Name
        • RACのサービスにアクセスする単一アドレスを提供
      • FCF
      • RCLB
        • Runtime Connection Load Balancing(実行時接続ロードバランシング)
        • Oracle DB 11.2からは非推奨(UCPに移行)
      • Webセッション・アフィニティ
        • 同じデータにアクセスする可能性の高い同一HTTPセッションからの接続要求に対しては、できるだけ同一RACインスタンスから確保した接続を返す
      • XAトランザクション・アフィニティ
        • グローバル・トランザクションに参加しているサーバー・インスタンスが、関連するリクエストを他のメンバー・サーバーにロード・バランシングしないで処理できるようにする
    • 参考: Active GridLink for RAC 入門

その他の分からない言葉

  • Oracle XA
    • X/Open Distributed Transaction Processing(DTP)

*1:UCPを使っていれば利用可能な機能も含まれる